ぽんこつプログラマーの日々のまとめ
146246


Steamにて早期アクセスとしてリリースされているJalopyを購入&返品したのでレビュー。
日本語は未対応。

おんぼろ自動車との出会い

このゲームは道端に落ちている物資を拾い集め売りながら資金を貯め、ポンコツ愛車の Laika 601 Deluxe を強化メンテナンスしながらひたすら旅を続ける内容になっている。
タイトルの Jalopy とはそのまんま”おんぼろ自動車”という意味で、おっさんから叩き起こされその辺の廃車から剥ぎ取ったドアを取り付ける所からゲームは始まる。

車の主なパーツはエンジン、エアフィルター、燃料タンク、キャブレター、ウォータータンク、点火プラグ、バッテリー、タイヤから成り、ショップで強化パーツを購入して付け替える事が可能。
また各パーツには耐久度の概念が有り、使い続けると故障してしまう。耐久度が減るとボンネットから煙が出始めるので修理キットでこまめに修理する必要がある。


プレイ開始当初におっさんが細かくパーツの事やメンテナンス方法をメリケン語で教えてくれるが、すべてを理解する必要はなく適当にパーツを乗っけるだけで大丈夫。パーツを持った状態でボンネット内にカーソルを合わせると乗せれる位置がハイライトするのでクリックするだけのお手軽設計。
タイヤの搭載だけは少しリアルでジャッキを設置し車を持ち上げる必要がある。タイヤ装着後、どこからともなく現れるレンチを使いボルトを締めればタイヤ装着完了。このレンチが曲者でジャッキで上げた瞬間に持ってたり、ボルト締めた瞬間消えたり神出鬼没である。4つ分のタイヤを付け終わる頃にはレンチに対する不信感でいっぱいになった。

あとは燃料タンクにガソリンとエンジンオイルを適量入れる(2ストロークエンジン)。
この車 9km/L とお世辞にも燃費がいいとは言えない性能だが、初期燃料タンクの容量が10Lしかないため満載スタートでも90kmしか走れない。意気揚々とドライブしているといきなりガス欠が仕様なので強化前は燃料メーターをチェックしながら走行しよう。


車の整備が終わったら目的地へのルートを決定する。おっさんから手渡されたマップ内の3つの候補からルートを選択する。
目的地は自分では決めれない、ルートは一本道の3択から選ぶ、ルートの違いと言えば距離と天候ぐらい、となかなか残念な縛り具合だが、近年の無駄な自由度で疲れ果てた人には丁度いいかもしれない。
一本道といってもたまに脇道が存在し、その奥にはガソスタやアイテム湧きしている建物がある。時代背景的にカーナビなど存在しない世界ぽいので迷子になることがない親切設計なのかもしれない。

最後に必要なものをトランクに積んでいこう。
経験上なんやかんや詰め込んでも結局途中で捨てることになるので、最初は修理キットとエンジンオイルだけで良い。リスタートすると車状態そのままで本拠地に戻り、初期パーツもリスポーンしているのでスペアタイヤがほしい場合は活用しよう。
またルーフラックを購入すれば積載量を増やす事が出来る。積載量が増えると燃料消費量が増えるのかは不明。この車どう見ても4シートなのに後部座席や助手席に荷物を乗せることが出来ない。

旅立ち

準備が整ったらまずキーを挿してエンジンを掛ける。サイドブレーキを下ろしWASDで運転と簡単操作。そのほかにもライト、ワイパー、ラジオ、ハザード、シガーライターとなかなか細かい操作が可能だが、主に使うのはライトとラジオぐらい。ギアやクラッチは無いので誰でも簡単に運転出来るがドライブシミュレーターを期待して購入した人には物足りない操作感となっている。


あとはひたすら道なりに進む。たまに道端に箱が落ちているので見落とさないようにしよう。
箱の中には酒やらタバコやら薬が詰まっており、ガソスタで販売することが出来る。主人公にはこれしか収入源がない自由な生き方を選択した人なので進んで道草を食おう。
私は車を止める際には一応エンジンを切っていたが、停車時にガソリンを消費するかは不明。気になる人は試してどうぞ。
中には鍵がついている箱もあるが、ガソスタ売店でバールのようなものを購入すればこじ開ける事ができる。解錠するとそれなりに高価なものが詰まってる事が多い(酒瓶*3 or 薬*6 等)。

前述の通りガソリンの消耗が激しいので、燃料メーターをこまめにチャックしガソスタに寄ったら給油を忘れずに。
スタンドでガソリンを入れると同時に出入り口のシャッターが締まりだす。ガス代踏み逃げしたくてもしっかり捕らえられるので安心して買い物をしよう。


買い物は欲しい商品を持ってレジに置き、財布を持った状態でレジをクリックすれば精算出来る。精算済みの商品は右側で受け取る。キャンセルするにはレジ前のレバーを引く。
物を売る際にもレジに売りたい物を置く。大量に売るものがある場合は、店舗外にあるカゴを使えばちょっと楽。タバコや薬などの小型商品であれば6*2の12個を一度に持ち歩ける。主人公は一度に3個までしか持ち歩けない貧弱体質なので有効活用しよう。(でもエンジンやタイヤならホイホイ持てるよ)
このカゴもちょっと曲者で、レジに渡したあと何個か残った状態で返却される。それはひとつずつ渡して精算するしかない。

財布はその辺に置くと車の中にワープする。無くす心配がないのはいいが、さて精算しようとレジに行ったらいつの間にか手元に無いことが多い。目的地の街でガソリン節約のため徒歩で散策中に財布ワープが起こった時の絶望がコンビニ行ったら財布忘れてたのそれに近い。どうやら主人公にケツポケットに入れるという発想はないようだ。というかたぶん服を着ていない。
さらに財布を持った状態でトランクをクリックするとトランク内に収納してしまうので注意。

目的地の異常に狭い検問所の窓口に着くと出会い頭に「今日は受付終わったから明日来い」と言われる。これは仕様で近くのモーテルに一泊しないと次のエリアに進む事ができない。モーテルの代金は$20(ドルなのかは不明)なので、この時所持金が足りない場合は詰みとなる。
一泊後再び検問所を訪れパスポートを提示すると、次のエリアへのルート選択となる。たぶんこの後はこれの繰り返し。

そして別れ

結論から言うと返金手続きを行った。
理由は主人公が全裸の虚弱ルンペンだったからではなく、プレイ中三度クラッシュしてその度おっさんから叩き起こされるという悪夢を見たからだ。さすがの私もセーブデータ吹き飛ぶのはどうかと思うしプレイ時間が2時間以内だったこともあり返金に踏み切った。
あと画面がすごく暗い。ゲームプレイ中は何故か夜の割合が多くプレイ時間の4/5は夜なのに店舗の電気が付いていない事が多い(バグ?)。設定項目にブライトネスやガンマが無いのでモニタの明るさを最大にするぐらいしか対処法がないが、それでも暗くて見づらい。グレアモニタを使っている人は昼間のプレイは諦めたほうがいいかもしれない。

早期アクセス中とはいえα版以下の出来具合と感じた。リリースから半年経過でこの出来だと2年は寝かせる必要があるかも。ゲームコンセプトは面白いのに残念。
今後のバージョンアップに期待。


Add Comments

名前
 
  絵文字
 
 
webmaster

Redmusk

最西端の地で釣りとギターとゲームをこよなく愛する本業ぽんこつプログラマー。今を生きるを座右の銘とし日々快楽だけを求め切磋琢磨しております。

soundcloud