ぽんこつプログラマーの日々のまとめ
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Steamにて販売中の ARK : Survival Evolved を今更ながら購入したのでレビュー。
公式日本語対応 + 早期アクセス製品

恐竜 + サバイバル + クラフト

このゲームは孤島を舞台としたサバイバルクラフトオープンワールドゲーム。浜辺で目を覚ました主人公の腕には奇妙な機械が埋め込まれており、得体の知れない生き物が蠢く島内で何とか生き延びなければならない。

例のごとく何のチュートリアルも無しにバンツ一丁で放り出される所から始まる。資源を調達するため木を素手でバシバシ殴ると痛そうな悲鳴を上げダメージを受ける。従来のクラフトゲームでは割愛されている手の皮むけちゃいましたシステムがちゃんと実装されている珍しいゲームだ。
初期にクラフトできるアイテムは石ピッケルと松明。ARKではクラフト種類を増やすためにはレベルアップ時に取得するエングラムポイントを振りアンロックしないといけない。現バージョンではすべてのクラフトをアンロック出来るほどポイントが貰えないので考えてアンロックしよう。

石 * 1, 藁 * 10, 木材 * 1 で石ピッケルを作った頃にはレベルが上がるのでインベントリを開き任意のステータスを強化する。体力や近接攻撃に振りたくなるが、初期装備だと焼け石に水でなので多くの資材を運べる重量を上げるのが無難。またはスタミナを強化するのも有効。
ステータス強化後、自動的にエングラムアンロック画面が表示される。この時草原のど真ん中とかで悠長に眺めていると格好の餌食になるので気をつけよう。ローカルホストモードでも時間は流れているのでじっくり見るのは周りの安全を確認した後か拠点を構えてからにする。
初回は何も考えず石斧とキャンプファイアをアンロックしておく。他のサバイバルゲームにはオブジェクトによって適応ツールが存在するのだが、このゲームではピッケル1本で木や石の取得、肉剥取等が可能。じゃ石斧いらないじゃんとなるが、ピッケルと斧では取得しやすい素材が変わるので必要なのである。
取得例

ピッケル(Pick)斧 (Hatchet)
藁多 木材少藁少 木材多
火打石多 石少 鉄鉱石稀火打石少 石多 鉄鉱石稀
死体肉多 皮少肉少 皮多

食料はその辺の草を E key でガサガサすればベリーや繊維が取れる。ベリーには色々種類があるが、黒と白のベリー以外なら食べて問題ない。インベントリの説明欄を見れば効能が書かれているので食べる前に目を通しておこう。私は初回プレイ時に黒ベリー(ナルコベリー)をモリモリ食べて気絶した甘酸っぱい思い出がある。
また浜辺付近にはドードー鳥が高頻度で湧いているのでコロコロしよう。ドードー鳥は殴っても反撃してこないうえに足が非常に遅いので序盤の貴重な食料源だ。この世界では絶滅の心配はないので気の済むまで乱獲しよう。

実世界で絶滅したのが悔やまれる愛くるしいお肉


剥ぎ取ったお肉はキャンプファイアに木材と一緒に突っ込んで焼肉にする。生で食べてもいいが食あたりの危険性があるのと、腐るまでの時間稼ぎのため調理を推奨。このゲームは食物に消費期限が存在して一定時間経つと腐るか消失してしまう。と言っても一気に腐る訳ではなく、時間経過でスタックアイテムがひとつずつ減っていくだけなのであまり神経質になる必要はない。また後述のテイムしたペットに預ける事で消費期限が4倍に伸びたり、食料保管庫をクラフトすれば大幅に伸ばすことが出来る。

お待ちかね瞬コロタイム開催中

序盤は資源集めやドードーと戯れるだけでレベルが勝手に上がる。石装備や木槍、布防具を整え俺最強ムードに酔いしれる主人公の前へ肉食竜が立ち塞がる。いきなり毒液を顔面に吹きかけられ視界が歪みボッコボコに攻撃され死ぬまでがこのゲームの醍醐味である。この恐竜はジュラシックパークでもおなじみのディロフォサウルス。

毒液飛ばしは映画のオマージュ


単独または2~3匹の群れで行動し自分から襲ってくるタイプの肉食竜で初見殺しとして悪名高いが、毒液を回避し真後ろに逃げながら攻撃すれば楽に倒せるので落ち着いて対処しよう。

ディロフォサウルスの熱い洗礼を受けてランダムリスポンすると再度パンツ一丁になっている。所持していたアイテムは死んだ場所にドロップするので急いで回収に向かおう。ドロップアイテムは一定時間後に消失してしまうので時間との勝負だ。マップが大雑把な上によく似た地形が多い、ドロップアイテムバッグが非常に見づらいと絶対回収させないマン仕様なのはご愛嬌。
アイテムを求め放浪しているとディロフォサウルスより一回り大きい毛の生えた恐竜に出会うかもしれない。この子もジュラシックパークでおなじみなラプトルちゃん。
早い・強い・しつこいと三拍子揃ったラプトル相手にパンツでは勝ち目はない。走って逃げ切ることはほぼ不可能なので潔く糧となるか水の中へ逃げ込もう。彼らはある一定の水深になると追尾を諦め岸へと引き返す。海上でひと落ち着きしていると周りに魚影が集まり囓られはじめるが、後は死ぬだけなので安心して良い。さらにリスポンすると目の前にはディロフォサウルスが…。

一度死ぬとゴールド・エクスペリエンス・レクイエム並にたどり着けない死が待ち受けている、そんな素敵な体験が出来るゲームとなっていた。

拠点最強神話崩壊

アイテム全ロストの精神的ダメージを軽減するためには拠点を作り、寝袋とストレージボックスを設置しよう。寝袋は1回のみリスポン地点として利用出来る設置物で無いよりマシレベルの物だが、後にアンロックするベッド(クールダウン置いて無限リスポン可能)を作るための必須エングラムとなっているのでアンロックしておいて損はない。ストレージボックスは15枠のアイテムを保存することが出来るので、重い素材(木材・石)や貴重品はここに保管しよう。
序盤にクラフト出来る建築資材は藁と木材で作成する。主なパーツは床、壁、屋根で構成される。先ず床を適当な数設置し壁やドア枠を設置後にドアを取り付け屋根の乗せれば完成。壁を一段にすると狭いので資材に余裕があれば二段で作った方が良い。段差があると上手く床を繋げて置けないので序盤は平坦で肉食竜のスポンが少ない砂浜に構えることをおすすめする。

質素なわらの家 ドアが非常に見づらい


一生懸命作った拠点だが、残念なことにPvP野良サーバーだったらほぼ意味はなく次回ログイン時には荒らされた廃墟となっているだろう。こればっかりはどうしようもないのでログアウト時には資源を使い切って落ちるぐらいの意気込みでどうぞ。
ちなみにローカルプレイでも恐竜に簡単に破壊される。興味本位で殴ったブロントサウルスが強すぎて”アッチャー トホホ イッケネェー”と拠点に逃げ込んだら1分後には更地になっていた。
ほかのクラフトゲームなら NPC に対し実質無敵拠点が作れるのだが地形に手を加えれないこのゲームでは強化資材(石・鉄)で建築するしか方法はないので気長にレベリングを楽しもう。

ARK 最大の首長竜 喧嘩売らなければ大人しい


ぼっちでも大丈夫

更地にパンツ一丁で呆然と立ち尽くすのに飽きたら気を取り直し、このゲームの醍醐味であるテイムを行う。テイムとは野生動物を手懐けて人間のエゴイズム達成のための道具にすることである。
先ずは手頃な恐竜をこん棒で殴るorスリングショットで投石する。一定のダメージを与えると気絶状態となるのでインベントリを開き対応する餌をねじ込む。草食竜ならベリー、肉食竜なら生肉や焼肉でいいが、中には好みがうるさく特定の餌でないといけない恐竜もいるので注意。
突っ込んだ餌が消費されるとテイム値が上昇していく。気絶値が0になるまでにテイム値がMAXになると手なづけが完了となる。気絶値が0になり目を覚ますとテイム失敗となるので注意。レベルの高い恐竜や大型はテイム必要値が多いので気絶値を上昇させるナルコベリーや麻酔薬を前もって用意しておく。
高レベル相手だと長時間付きっきりで看ることになるので事前の準備を怠らないようにしよう。

紫のゲージが気絶値でその下がテイム進行率


テイムが完了するとプレイヤーの後を追うようになり、様々な命令が可能となる。またプレイヤーが攻撃された場合は一緒に戦ってくれる。さらにインベントリにアイテムを保管することが可能なので、弱い草食竜(パラサウロロフス等)も歩くストレージとして活用できる。ローカルぼっちプレイにはこの上ない心強い味方となってくれる。
ちなみに私は食料貯蔵庫が出来るまでドードー鳥を2~3羽室内飼いし、ベリー保管庫+うんこ製造機として使っていた。

総評

Steam売上上位に長期間君臨しているだけあり、かなり長い時間遊べるゲームだと感じた。また私がジュラシックパーク世代で恐竜小僧だったこともあり、あの頃の妄想をすべて実現してくれたゲームであると言っても過言ではない。

グラフィックはそれなりに綺麗だが異常に重い。BF1 がサクサク動く GTX980 でも ARK の最高設定ではもっさりしている。さらに垂直同期が設定項目にないのでグラフィックを下げてプレイするとティアリングが発生する。(外部ツールを使えば垂直同期、ゲーム内コンソールコマンドで最大FPS設定可能 例: t.maxfps 60)
デフォルトの描画設定だと光の反射が強く非常に見づらい。昨今のゲームは異常なコントラストで光を表現しているが何を意図してこんな設定にしているのだろうか。こちらもコンソールコマンドから設定できるが(r.bloomquality 0)起動する度に再入力が必要。
※追記 ini fileに書き込めば上記コマンドを自動実行してくれる記事を発見 SteamCommunity

またメモリリークが酷く16GBのRAMを搭載していても2~3時間プレイするとメモリ不足でクラッシュする。Low Memory設定で起動すればこの問題は解決するがグラフィックが著しく低下する。
※追記 Steamの起動オプションに"-sm4 -d3d10"を入力しておけばDirectX10で起動し、メモリも抑制されクラッシュすることが無くなった

ゲーム容量にも問題があり、ダウンロード開始時には16GBと表示されるが実際の容量は50GBを超えるヘビー級ゲームである。セーブデータをインストールディレクトリに保存しているので恐らく多めに確保している?非常にロードも長いので60GBぐらい空きのあるSSDにインストールすることをおすすめします。

まだアーリーアクセス版なので上記なような不具合もあるが、それすらも目を潰れる程私は楽しめている。Minecraft や 7DTD などのクラフトサバイバル作業ゲームが好きな人は是非試して欲しい。

※追記
2017/8/30 に製品版としてリリースされた。価格は今現在 6,080円 という強気設定。正直3000円台だったから許されてた感あるので、フルプライスでユーザー掴めるとは思えない。セールで半値以下になるのを待つのが吉。


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Redmusk

最西端の地で釣りとギターとゲームをこよなく愛する本業ぽんこつプログラマー。今を生きるを座右の銘とし日々快楽だけを求め切磋琢磨しております。

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